生活のコラム
【ゼリーはいつから?】食べさせる際に気を付けたいポイント
2023.5.2
大人から子供まで、老若男女に親しまれている人気のおやつ“ゼリー”。
特に夏はデパートやスーパーマーケットで売り場が拡大し、たくさんのゼリーが店頭に並びます。お中元の時期は、贈り物の定番となっています。
贈り物などで頂いたゼリーやスーパーで見かけた美味しそうなゼリー、せっかくなら家族みんなで楽しみたいと思う反面、何歳から食べさせても良いのだろうと考えたことはありませんか?
今回は、ゼリーをお子様に食べさせても良いとされている年齢と食べさせる際に気を付けておきたいことをご紹介します。
目次
●あらためて「ゼリー」とは
●ゼリーのメリット
●種類別、ゼリーを食べさせる際の注意点
●まずは大人が食べてから判断する
●あらためて「ゼリー」とは
ゼリーとは、一般には“ゲルの通称”、あるいは水分を多く含み一様な分散状態をとるゲルのこと。
食品としてのゼリーの歴史はとても古く、古代ローマ時代には、肉や魚のゼラチン質を多く含んだブイヨンから作られる“ゼリー寄せ”の原型としても考えられている煮こごり料理があったとされています。
現在はお菓子として世に出回ることが多く、果汁、ゼラチン、砂糖の組み合わせで作るのがスタンダード。これに、香料、果肉、乳製品、鶏卵、酸味料などを加えることで多くのバリエーションのゼリーが生まれるのです。
●ゼリーのメリット
おやつといえば、小さいお子様でも食べることのできるスナック菓子やおせんべいなど、いろんな種類が展開されていますが、ゼリーが他のおやつより優れている面は、ずばり“低カロリーでお腹持ちが良い”という部分です。
お子様におやつとして与えるものはいくら育ち盛りとはいえ、慎重に選ばなければなりません。
スナック菓子やチョコレートなどはお腹の持ちがあまり良いとは言えませんし、糖質や脂質の数値が多く、与えすぎることで問題になっている砂糖依存症の危険性も潜んでいます。
お腹持ちが良くない点から物足りなくなりさらに摂取してしまう可能性もあり、小さいお子様であればある程蓄積される余分な栄養が成長の障害になりかねません。
そして、少ない量でお腹が満たされる状態になるということは家計にも優しいですよね。
●ゼリーを食べさせる際の注意点
近年様々な種類のゼリーが世に出回っておりますが、すべてのゼリーをお子様が食べても良いというわけではありません。
手軽に購入できるコーヒーゼリーや贈答用などで稀に見かけるお酒のゼリーなど、お子様によくないとされるものがゼリーになっていることもある為、しっかり原材料のチェックを行ったうえで判断することが大切です。
またどの食品にも該当しますが、原材料のチェックと共にアレルゲンの確認をしておくと更に安心ですね。
そして、ゼリーの硬さや弾力も選ぶポイントとなります。
ゼリーに含まれるゼラチンの量や原材料に含まれている成分の影響でゼリーの硬さや弾力が決まるため、お子様の歯の発達具合によっては噛み砕くことが出来ず喉に詰まってしまう危険性があります。
ということは“歯茎のみでも崩れるやわらかさ”であることが重要なのです。
心配な場合は、離乳食を卒業し幼児食に切り替えた時期であれば、ある程度のやわらかい食べ物に慣れてきている頃なので、そのタイミングでゼリーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ジュレや果肉などが入っていない果汁のみで作られたやわらかなフルーツゼリーなどをおすすめします。
●まずは大人が食べてから判断する
おやつとして、とても優れた一面を持つゼリー。
ですが、中には大人は美味しくなんの問題もなく食べられますが、小さなお子様に食べさせるには危険なゼリーも存在するのです。
お子様にゼリーを与えるゼリーは、“中にどういう材料が含まれているのか、硬さや弾力は大丈夫なのかを事前に大人が食べて慎重に判断する”こと。
そして、小さなお子様に食べさせる際は“小さなカップのゼリーであってもスプーンなどで小さくすくって与える”。万が一そのまま飲み込んでしまっても問題がない大きさに調整することが悲しい事故を防ぐ為に重要になってきます。
どんな食べ物にも共通しますが、判断を間違えると取り返しのつかない事態に発展してしまう危険性が常にあります。
親御さんの慎重な判断の先に、“大切なお子様の安全安心な食”があるのです。